はじめに、このプロジェクトについて
約400年の伝統を持つ有松鳴海絞り。
世界各国で絞り染めは独自の発達をし、その国の文化を作ってきました。中でも日本の有松鳴海絞りはその技術レベルの高さ、多様さ、造形美において他の追随を許さない発展を遂げ、その名を世界に轟かせたのです。

しかし戦後、着る物文化が変化していく中で絞りの需要は減っていき、産地の発展は止まってしまいました。絞り技術は海外へと流出し、価格低下による国内産へのダメージも追い風となり、絞り技術の継承や地域産業の将来性が、他の伝統産業同様、見通しの立たない問題となっているのが現状です。

しかし、こういった現状はたまたま運悪くそうなった訳ではありません。
産地の人々の努力が足りなかったのか、海外へ技術委託しないほうが良かったのか、または今の日本人が伝統技術や文化の継承といったことへの意識が低すぎたのか、おそらくそれらの要素が重なって起こった、なるべくしてなった結果なのではないでしょうか。

今現在、日本の絞り製品のほとんどはこの地方から出荷されています。しかし、実際にこの産地で作られているのはそれらの10%未満です。つまり世界を驚愕させた有松鳴海絞の技術も今は昔。今ではそのほとんどを海外に技術委託しているのが現状です。

産地が技術を失い、産物を作らなくなってしまえば、もはやそれは輸入商社です。有松鳴海における最大の役割は、脈々と受け継がれて来た技術や文化の灯を現世代で消してしまうことなく、その伝統を守り、さらに発展させることにあります。

400年の伝統をもつ有松鳴海絞り。この産地がもう一度その本来の姿を取り戻すためにJAPAN BRANDプロジェクトが始まりました。

SOU・SOU 若林剛之

昔のきもの
(昔の有松鳴海絞り)
2006.10.27|09:30JAPAN BRANDプロジェクトcomments(0)trackbacks(0)
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